第2回 BPP研究会 所感
少し遅くなってしまいましたが、4月7日(火)に開催された「第2回 BPP研究会」の感想です。
すでに他の参加者の方々(begiramaさん、悲喜子さん、mark-wadaさん・・・)も記事を書かれていますが(その他の方もすでに書いていたらすみません。コメントでURLを教えてください)、私も簡単な感想を書いておきます。
今回の議論の中で、以下の表に示す4つのキーワードが出てきました。この4つのキーワードの定義が明確になったので、私としてはすっきりして良かったなーと思います。
キーワード | 言葉の定義 |
---|---|
アクティビティ | ・SCORのプロセスレベルでいうところの「レベル4」 ・「ユースケース実践ガイド」でいうところの「ユーザー目的レベル」 ・「単位意思決定」が行われるレベル |
単位意思決定 | ・インプット情報をアウトプット情報に変換する、人の意思決定プロセス。 ・「アクティビティ」とほぼ同義。 |
マクロワークフロー | ・アクティビティをフローでつないでプロセスを構成するワークフロー。 ・SCORのプロセスレベルでいうところの「レベル3」に該当。 ・このレベルでは、戻し処理は原則としては扱わないこととする。 |
ミクロワークフロー | ・アクティビティ自体を構成するワークフロー(一種のサブプロセス。申請~承認系のワークフローに相当)。 ・SCORのプロセスレベルでいうところの「レベル4」に該当。 ・このレベルでは、通常戻し処理が必要となる。 |
ただし、上記の定義に基づいたプロセスモデリングが成立するのは、「企業の定型的な業務を前提とした場合である」との結論で、研究会は終了したと思っています。そこで、「企業にとって競争優位をもたらすのは定型プロセスなのか、非定型プロセス(プロジェクト型)なのか」という命題は悲喜子さんのブログでも取り上げられています。
この研究会では、定型的なプロセスを前提として当面の議論を進めていくのかなと思っていました。しかし、実は違うことになるようです。
帰り際にmark-wadaさんに聞いたお話やブログ記事からは、次回のテーマとして非定型プロセスも議題にあげることが伺えます。企業に強みをもたらすのは、定型的なルーチンワークではなく、コラボレーション型のプロセスではないかとの思いが背景にありそうです。このあたりをどのようにモデル化していくのかは、とても面白いテーマだと思います。
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