カテゴリー「知的生産術」の11件の記事

Wednesday, April 15, 2009

アイデアパーソン入門

加藤昌治:「アイデアパーソン入門」へのリンク(Amazon.co.jp) 効果的なアイデアをバンバンとたくさん出せて、バリバリと実行できたら、きっと仕事もプライベートもより充実したものになるだろうなーと、気軽な気持ちで読んでみました。

「アイデア」とか「企画」というと、何か捉えどころがなく、特殊な人が持つ特殊な能力のような気がしてしまいます。しかし、この本を読んで思ったのは、「普通な努力を普通に継続することが、アイデアパーソンを作る」のではないかということです。

本書の前半では「アイデアとは何か、企画とは何か」ということを分かりやすく説明してくれています。なるほど、アイデアとか企画というのはそうやって作り出していくものなのか、ということがわかって参考になりました。例えば、以下のような内容です。

仕事とはリーグ戦
一発勝負ではなくトータルとしての勝率を高めること、一発狙いではなくコンスタントに打率を積み上げていくことが大事。

プロフェッショナルは練習の虫
アイデアのヒントは生活の中にある。日々の練習を積み重ねていくこと。

考えるとは、選ぶこと
大量の選択肢を出せるのがプロのアイデアパーソン。考えるとは大量の選択肢の中から選んでいくプロセスである。

アイデアと企画とは別物である
わがままな尖がった数多くの「アイデア」を、実行可能な思いやりのある計画に落とし込んでいくのが「企画」である。

既存の要素-アイデア-企画のピラミッド構造
いきなり落とし所を見つけるのではなく、収集した既存の要素から数多くのアイデアを作り出し、最終的に練られた企画へと落とし込んでいくという順序が大事。

一人きりで「考える」ことの怖さを知る
一人の人間が持っている情報や経験の幅には限界があり、アイデアに必要な要素に漏れが生じる可能性が大きい。やはりチームでの作業は重要。

自分の記憶を24時間循環風呂にする

本書の後半では、アイデアや体験の幅を増やしていくための考え方やノウハウが説明されています。しかし、私としては上記のようなアイデアパーソンとしての基本的な考え方を知ることができたのが、一番の収穫でした。

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Sunday, March 29, 2009

コンサルタントの「現場力」

野口吉昭:『コンサルタントの「現場力」』へのリンク(Amazon.co.jp) 「現場力」をテーマにしながら、コンサルタントの考え方や仕事の進め方のノウハウを紹介した本です。コンサルタントがクライアントに価値を提供していく上で、どのようなスキル、マインドが必要なのかを知ることができて、勉強になりました。

私がこれまで仕事を進める上では、コンサルタントとしての意識はほとんどありませんでした。実際のところ、技術者としての意識で仕事をすることが多かったと思います。しかし、それだけでは提供できる価値に限界があるということを最近強く感じています。

本書では、第一線のコンサルタントが現場でどのように考え、どのようにクライアントを巻き込んで仕事を進めていくのかについてヒントを得ることができまし た。本書で取り上げられているテーマは、コンサルタントに関わらず、(特に最近の私がそうなのですが)現場のビジネスマンも意識していく必要があるスキ ル・考え方だと思います。例えば以下のようなテーマが述べられているのですが、クライアントに対してだけではなく、社内で立ち振る舞う場合にも重要なポイントになると思いました。

1.「コンテンツコンサルティング」から「プロセスコンサルティング」へ
2.
「仕組む力」と「仕掛ける力」のバランス
3.「論理的思考」と「コンセプト思考」

フレームワークを活用して現状を分析することや、その結果を理路整然とプレゼンすることの重要性については、本書でも言及されています。しかし、そこで終わってしまっては意味がないということも本書では指摘しています。どんなに魅力的なアイデアやプランでも、クライアントが納得して動いてくれなかったら、ビジネスの世界では何の価値もないわけです。

クライアントの懐に入り込んで、心から納得してもらった上で、一緒にゴールを目指していくためには、 コンサルタントの人間性やコミュニケーション力が重要という点や、論理的思考も大事だが、それ以上にコンセプトを作り出して仕掛けていくことが大事だという点についても言及されています。「論理的思考」と「コンセプト思考」については、さらに以下の要素に分解されています。自分に欠けている要素を意識して、強化するようにしながら、日々の仕事に活かしていきたいと思います。

・論理的思考
  - 仮説思考
  - フレームワーク思考
  - オプション思考

・コンセプト思考
  - ゼロベース思考
  - 本質凝縮思考
  - シナリオ思考

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Sunday, January 25, 2009

頭の回転が50倍速くなる脳の作り方

苫米地英人:「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」へのリンク 苫米地さんの本は初めて読みましたが、なかなか面白い本でした。

英語などの語学力を身につけたい場合や、新しい分野の勉強をする場合、最速で知識を吸収して活用できるようになるためには、「新しい脳」をつくる必要があると説いています。そしてこの「新しい脳」は「抽象度を上げる」ことで開発できるようです。

「抽象度を上げる」というのは、「部分ではなく全体を見る」ことや「本質をつかむ」ことを含んでいるのだと私は理解しました。
 抽象度を上げて脳の力をフル活用するためには、いわゆる丸暗記という方法がまったく役にたたないことにも言及されています。また、リラックスが重要であること、脳の並列処理には集中が必要であることも説明されています。

この本は文字数が少ないのですぐに読めてしまいます。しかし、「抽象度を上げる」という概念が独特なので、一度読んだだけでは、著者の意図するところをすべては読み取れない気がします。このため、もう1回ぐらいは読み返した方が良さそうだと思いました。

本書の後半で『夢をかなえる「新しい脳」のつくり方』として、過去、未来、パラレルワールド、抽象度を利用したイメージ化の方法が紹介されています。面白そうなので、私もこのメソッドを試してみたいです。その前に、先日読んだ「富豪塾」を参考にして、未来の目標を具体化しておいた方がよさそうです。
 「時間は未来から過去に流れている」という言葉がでてくるのですが、とてもパラドキシカルな表現でびっくりしました。しかし、この章を読んだ後だと、すんなり納得できてしまうのが不思議です。

最後の「あとがき」も非常に興味深い内容でした。認知科学、量子力学(不確定性原理)、ゲーデルの不完全性定理・・・などの話題がでてきて、知的好奇心がくすぐられます。「自由とは何か」というテーマが、不確定性原理と絡めた視点で語られていているのも面白いです。
 そして、仏教でいうところの「空」と「無明」について、著者ならではの解釈も出てきます。このように「空」を不完全性定理と絡めた解釈はなかなかないと思うので、新鮮で楽しめました。

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Thursday, August 28, 2008

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

Katsuma_7fw 本書では、「ビジネス思考力」を構成する7つの要素が解説されています。「ビジネス思考力」の定義ですが、「はじめに」で以下のように述べられています。
「ビジネスを遂行するうえで、日常的に役に立つ、他の人より一歩先を行くために必要な基礎的なものの考え方」

この本では、「ビジネス思考力」の構成要素を7つの「フレームワーク力」に分類し、それぞれの内容を一章ずつ説明しています。「フレームワーク力」は、以下の7つに分類されます。

  1. 論理思考力(分析)
  2. 水平思考力(分析)
  3. 視覚化力(統合)
  4. 数字力(統合)
  5. 言語力(統合)
  6. 知的体力(評価)
  7. 偶然力(評価)

上記の7つの力は、さらにブルーム博士の「思考の六段階モデル」にあてはめられ、知のピラミッドを形成します。そして、知識→理解→応用→分析→統合→評価の6つのプロセスを回すことで、ビジネス思考力を高めていくのが狙いです。

この本の良いところは、ビジネス思考力の構成要素を明らかにし、知の体系を示してくれるところです。この「7つの力」を手がかりとして、自分に足りないスキルやさらに伸ばすべきスキルを検討することができます。一つめから五つめの力に関しては、知的生産活動を支える基礎的なスキルといった感じで、ビジネス書を読んでいる方にはおなじみの内容かもしれません。

個人的には、六つめの力「知的体力」と七つめの力「偶然力」が興味深かったです。知的体力の章で述べられている「食べ物と知力の関係」にはちょっと反省させられました。知的生産性を上げるため、お酒はできるだけ控え目にしようかな・・・と思います。
また、「偶然」の出会いを作るのも日ごろの心がけが重要ということで、偶然力の章に出てくる「三つの基本テクニック」と「四つの実践方法」は、日ごろから意識していきたいです。

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Monday, June 02, 2008

世界一やさしい問題解決の授業

Mondaikaiketsu_jugyo 図書館で借りたので(^^; 帯はついていなかったのですが、市販本の帯には「中高生にもわかるように解説」との記載があります。初心者向けに問題解決の手法を解説した本のようです。すでにコンサルタントとして活躍している方や、仕事でバリバリと問題解決を実践している方は、読む必要はありません・・・。

本の前半では、目標設定、課題分析、アクションプランの実行・フィードバックがなぜ必要かを3人のキャラクターを用いて説明しています。考えることをしない「どうせどうせ子」ちゃん、問題を指摘するばかりで何も実践しない「評論家」くん、精神論だけで突き進んでしまう「気合でゴー」くんが登場します。そのようなキャラクターの対極にあるのが、「問題解決キッズ」です。問題解決キッズは常に具体的な目標を持ち、目標の達成方法を考え出し、対策を実行しながら必要に応じて方向修正します。

この本では、そのような問題解決キッズの問題解決プロセスを体験できます。一つ目のストーリーでは、中学生の主人公が「ライブに観客がほとんど集まらない」という課題に対して、仮説と検証のサイクルを回しながら、具体的なアクションをおこしていく様が描かれています。二つ目のストーリーでは、やはり中学生の主人公が「半年以内に60,000円の中古パソコンを購入する」という目標に対して、実現プランを検討していきます。どちらのストーリーでも共通するのは、その時点での仮説を持ち(仮説思考)、分析によって仮説の正当性を検証しながら(イッシューツリー)、次のアクションにつなげていくという点です。

このような思考のプロセスは、知って理解しているだけでは意味がありません。ツールを使いこなし、実践できるレベルに達してこそ初めて価値がでてくるというものです。本の内容は非常に簡単なのですが、自分が本当にこの内容を実践できているのか?というと、正直まだまだな部分もあります・・・(反省)。やはり、プライベートや仕事において、日々の実践が大事ですね。

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Sunday, May 11, 2008

戦略思考コンプリートブック

Senryaku_shiko 章末には演習問題があり、考えながら読んでいくので、結構気合を入れて読む本でした。しかし、確かに思考力が鍛えられていく感じはあります。それに、コンサルタントの仕事の進め方や成果物について言及してくれているので、なるほどコンサルタントってそういう形で仕事を進めているんだーと参考になります。

先日読んだ「問題解決プロフェッショナル」では、仮説思考とロジックツリーによって、問題に対する解決策を導きだしていくプロセスを学べます。今回の「戦略思考コンプリートブック」では、仮説をひねり出すプロセスと仮説をロジックツリー(本書ではイッシューツリーと呼んでいます)によって検証していくプロセスの詳細を体験できます。

「右脳」が導き出した仮説を、イッシューツリーを用いて「左脳」が検証するという説明が面白いです。このような説明を聞くと、なるほど問題解決のプロセスというのは、脳の全体を活用する知的活動なのだという事柄に納得がいきます。人によっては、脳のどちらかを使うのは得意だが、もう一方を使用するのは苦手ということが多いでしょうから、やはりトレーニングが必要になるわけですね。
勝間和代さんの本でも出ていた、雨と傘の話についても詳しく説明されています。

空(事実・調査) → 雨(分析結果) → 傘(提言) → 紙(プラン) → ACTION(行動)

最終的には、何らかの効果的なアクションにつなげてこそ戦略思考は意味があるわけです。そして、行動の結果を受けて再度上記のプロセスをまわしていくことになります。

本書では特に「傘」を導きだす部分を扱っているわけですが、イッシューツリーを作成する際のフレームワークとして、戦略の3Cやマーケティングの4Pなども出てきます。自分が勤務している会社をこれらのフレームワークに当てはめてみると、確かにやみくもに考えるよりも考えに広がりと納得感がでてきます。そして、このようにロジックを意識して考えることによって、考える力が強化されていくのだなーと思います。

このような本は、読んでわかったつもりになって、「はい終わり」ではいけませんね。日々の生活や仕事において、常に自分なりの仮説やロジックを意識して、思考力を鍛えていく必要があると思います。何も考えずに生きるのは非常に楽なのですけど、やはりそれだけだと知的な付加価値を生み出していくのは難しいですよね。思考の技術は、使えば使うほど磨かれていきますし、始めのうちは大変でも意識して続けていけばだんだんと自然で楽になっていくのでしょう。

これからの新しい時代を切り拓いていく人間の一人として、私も日々このような思考トレーニングを続けていきたいと思います。

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Sunday, April 20, 2008

問題解決プロフェッショナル

Mondaikaiketsu_pro 今流行りの「地頭力」を鍛えるための思考法(仮説思考)や思考ツール(MECE・ロジックツリー)について解説した実践テキストです。

この本を買ったのは、もう6年ぐらい前になります。当時、私は戦略思考やロジカル・シンキングに興味があって、その手の本を結構読んでいたのでした。実際そのころは、ロジカル・シンキング系の書籍・雑誌がいろいろと出版された年でした。しかし、それらの考え方を知識としては理解したものの、あまり実践せずに現在に至ってしまった気がします。ところが最近、勝間さんの本を読んだり細谷功さんの講演会に参加したりする中で、あらためて「仮説思考」や「MECE」というキーワードに触れる機会が多くなってきました。そこで、「問題解決プロフェッショナル」を再度読んでみようと思ったわけです(今回この本を読んだ「直接」の理由は、友人のmixi日記に触発されたためなのですが・・)。

久しぶりに本を開いてびっくりしたのは、この本の初版が1997年であったことです。今から10年以上前にすでに、思考のツールを体系化したこの書籍が出版されていたのですね(古くは、1975年に出版された大前研一さんの「企業参謀」などもあります)。この書籍の内容を本当に自分のものとして、実践することができていたら、自分のキャリアもまた違ったものになっていたかもしれないなーなどと思ってしまいます。しかしそれはさておき、自分にとって意味があるのは、今このタイミングで再びこの本に出会ったという事実です。そして今後、この手法をいかに実践し、仕事に活かしていくかということです。

この本は構成自体がわかりやすくて、読み進めるたびに頭の中がクリアになっていく感じが心地よいです(ただし、第3章以降は応用問題のため、多少複雑ですが)。

  • 第1章 思考編
    問題解決を行う上で絶対に必要な2つの思考法(ゼロベース思考・仮説思考)を理解します。
  • 第2章 技術編
    問題解決を行う際に必要な2つのツール(MECE・ロジックツリー)の使い方を理解します。
  • 第3章 プロセス編
    前章までに学んだ思考法とツールを利用して、実際に問題解決を行うためのプロセス(著者は、このプロセスを「ソリューション・システム」と呼んでいます)を理解します。
  • 第4章 実践編
    前章で学んだ「ソリューション・システム」を実際の現場で活用した事例を通して、問題解決のプロセスを実体験します。

思えば、これまでSEや技術コンサルティングの仕事を通して、MECEやロジックツリーの考え方については、無意識のうちに多少は鍛えられていたのかなーと思います。例えば、システムの不具合原因を突き止める過程がMECEでなかったり、ロジックツリーが曖昧であると調査に時間ばかりかかってしまいますし、誤った結論に達してしまうこともあるからです。
しかし、これまでSEをやってきた中では、従来の延長線上で物事を考えることが多かった気がします。今後の自分のキャリアにおいては、「自ら課題を見つけて新しい解決策を提案していく」ことがより求められるようになっていきそうです。そのためには、「ゼロベースで考える」ことや「常に仮説検証のサイクルを回してアクションにつなげていく」ことを常日頃から意識していく必要があります。そういった意味では、まさにベストなタイミングで本書に再会できて良かったなーと思います。

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Tuesday, April 01, 2008

細谷功さん 講演会

Jiatama 勤務している会社の関係で、細谷功さんの講演会に参加してきました。
細谷功さんはザカティーコンサルティングのディレクターの方です。最近では著書「地頭力を鍛える」がベストセラーになっています。講演のサブタイトルは「Web2.0時代を生き抜く問題解決能力」だったような気がしますが、正確には覚えていません。。(すみません・・・)

私は「地頭力を鍛える」はまだ読んだことがなく、本屋でざっと中身を見たレベルでした。しかし、今回の講演ではパワーポイントを使って本のエッセンスを1時間に渡って説明していただきました。本をまだ読んでいない私も、「地頭力」とは何なのかを理解することができました。

細谷さんは現役のコンサルタントの方だけあって、話の構成も分かりやすかったですし、適度な演習やクイズが織り交ぜられていて飽きずに楽しめました。細谷さん、今日はありがとうございました(この記事は見ていないと思いますが・・・)。

最近、「知的生産性を高めること」がマイブームの私は、非常に興味深く話に聞き入りました。
まず、「頭の良さ」を3つの軸(知識力、対人感性力、地頭力)から分析した説明はとても納得感がありました。次に、情報をインプットし・付加価値をつけ・アウトプットするという一連の知的生産作業の話に移りました。そして、Web2.0時代にあふれる情報の中で思考停止に陥いるのではなく、付加価値をつけて情報を発信していくためには地頭力を鍛えることが必要なのだという展開となりました。

演習では電柱もしくは美容院に関する設問を通じて、「フェルミ推定」のプロセスと有効性を確認することができました。また、「地頭力」を鍛える上で必要な以下の3つの要素について説明していただきました。

  • 「結論」から考える ・・・仮説思考
  • 「全体」から考える ・・・フレームワーク
  • 「単純」に考える ・・・抽象化(モデル化)

一番印象に残ったのは、「思考力を鍛えるトレーニングを続けていると、確実に見える世界が変わってきます」とおっしゃられた言葉です。私も、その境地を目指して精進していきたいものです。また全般を通して、「地頭力は生まれつきの頭の良さではなく、トレーニングによって鍛えることができるのです!」という熱いメッセージが伝わってきたのが良かったです。

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Thursday, March 27, 2008

勝間和代さん サイン会

Katsuma_sign 日本橋の丸善で行われた勝間和代さんのサイン会に行ってきました。
以前、丸善日本橋店に立ち寄った際、「お金は銀行に預けるな」を購入した先着100名に整理券が配られるということを知り、本を購入しておいたのです。

18時30分開始ということで、仕事を早々に切り上げて会場に向かい、なんとか時間ぴったりに到着しました。3Fの会場には、すでにサインを待つ列が70名ほどできていました。列の最後尾に並び、順番を待ちました。

19時ぐらいに、順番が回ってきました。勝間さんが机の向こうに座っていて、こちらは向かい合っていすに腰掛けて、サインをいただく形式です。勝間さんは黒のスーツ姿で、本に出てくるスーパーウーマン的なイメージとは違い、とても穏やかな方という印象でした。思っていた以上に普通な方だったので、イメージとのギャップにびっくりしました。でも、逆に仕事をしているときのパワーはすごいのだろうなーと思います。

普段読んでいる本の著者に会えるというのは、思えばなかなか面白い経験ですよね。勝間さんが活躍されている姿を拝見して、僕もまだまだ頑張っていかないといけないなーと、良い刺激になりました。

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Wednesday, March 26, 2008

新・知的生産術

勝間和代:「新・知的生産術」へのリンク Amazonの書評を見ると、賛否両論あるようです。しかし、細かいところはどうであれ、結局自分にとって役立てばよいわけで、そういった意味ではとても参考になりました。本当に「読んで良かった!」という本は、著者も言っているように10冊読んで数冊あればいいところだと思いますし。

この本では、現代を「情報が通貨と同様な役割・価値を持つ時代」と位置づけています。このような時代において、情報を効率的に獲得・整理・発信していくためのノウハウ・ツールが紹介されています。パソコン活用法にしても、Google活用法にしても、著者が実践するノウハウを公開しているので、必要に応じて誰でもすぐにでも取り入れられるのが良いところだと思います。多読、スピード、アウトプットを重視するという点では、本田さんのレバレッジシリーズと通ずるところもいくつかあります。この本では、以下のようなツール・考え方を紹介しています。

  • パソコン・Google活用法
  • 投資読書法、フォトリーディング、マインドマップ
  • 思考のフレームワーク(ピラミッドストラクチャー・MECE・・・)
  • 生活習慣(時間の有効活用、睡眠時間を十分にとる、健康管理・・・)
  • 人脈づくり(情報発信、ランチミーティング・・・)

提供されている様々なノウハウやツールの中で、どれを使うのも自由ですし、使えるところから使うというのが、この本の賢い活用法ではないでしょうか。これだけのノウハウが一冊の本にまとめられているということ自体が、とても価値のあることだと思います。各ノウハウの詳細についいてさらに知りたかったら、リンクや参考文献も紹介されています。その意味で、知的生産術のインデックスとしても利用可能だと思います。私としては、まず当面のところ、以下の点を実践していきたいです。

  • 情報は一定量を集めると質に転換する。まずはインプットする情報の絶対量を増やしていくこと。
  • すき間時間を有効活用すること。

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