アイデアパーソン入門
効果的なアイデアをバンバンとたくさん出せて、バリバリと実行できたら、きっと仕事もプライベートもより充実したものになるだろうなーと、気軽な気持ちで読んでみました。
「アイデア」とか「企画」というと、何か捉えどころがなく、特殊な人が持つ特殊な能力のような気がしてしまいます。しかし、この本を読んで思ったのは、「普通な努力を普通に継続することが、アイデアパーソンを作る」のではないかということです。
本書の前半では「アイデアとは何か、企画とは何か」ということを分かりやすく説明してくれています。なるほど、アイデアとか企画というのはそうやって作り出していくものなのか、ということがわかって参考になりました。例えば、以下のような内容です。
仕事とはリーグ戦
一発勝負ではなくトータルとしての勝率を高めること、一発狙いではなくコンスタントに打率を積み上げていくことが大事。
プロフェッショナルは練習の虫
アイデアのヒントは生活の中にある。日々の練習を積み重ねていくこと。
考えるとは、選ぶこと
大量の選択肢を出せるのがプロのアイデアパーソン。考えるとは大量の選択肢の中から選んでいくプロセスである。
アイデアと企画とは別物である
わがままな尖がった数多くの「アイデア」を、実行可能な思いやりのある計画に落とし込んでいくのが「企画」である。
既存の要素-アイデア-企画のピラミッド構造
いきなり落とし所を見つけるのではなく、収集した既存の要素から数多くのアイデアを作り出し、最終的に練られた企画へと落とし込んでいくという順序が大事。
一人きりで「考える」ことの怖さを知る
一人の人間が持っている情報や経験の幅には限界があり、アイデアに必要な要素に漏れが生じる可能性が大きい。やはりチームでの作業は重要。
自分の記憶を24時間循環風呂にする
本書の後半では、アイデアや体験の幅を増やしていくための考え方やノウハウが説明されています。しかし、私としては上記のようなアイデアパーソンとしての基本的な考え方を知ることができたのが、一番の収穫でした。
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