業務の構造化
第2回「ビジネスプロセスパターン研究」の開催日程がせまってきました。しかし、第2回のテーマである「業務の構造化」に関する記事をこれまで書いていませんでした。そこで、まずは現時点での見解を書いておこうと思います。
正直、業務の構造化についてはすごいアイデアがあるわけではなく、まだメモレベルです。しかし、自分の考えを整理する上でもいったんブログに書いておこうと思います。
まず、業務の構造化を考える場合の軸としてすぐに思いつくのが、業種や業務で分ける(パターン化する)という方法です。
1.業種でパターン化する(小売、製造、金融・・・など)
2.業務でパターン化する(営業、会計、人事・・・など)
上記の軸を組み合わせて、業種と業務のマトリクス・・・なども作れそうですが、考えてみるとこの区分ではかなり粒度が粗いですね。そこで、もっと業務とかプロセスに落とし込んだモデルが必要になりそうです。業種や業務に依存しない汎用的な業務のモデルとして、以前のmark-wadaさんの記事では「コアプロセスチェーン」という例を挙げていました。
今回、私はどのような軸で業務を構造化しようかと思ったのですが、「情報(人、物、金を含む)の流れ」に基づいてパターン化できないものかと考えました。この軸で分けた場合、以下のようなパターンが存在すると思います。下記パターンのカッコ内の記述は、システム的な動きを意図しています。
(1)受付⇒調査⇒回答(イベント⇒情報作成⇒情報提示)
(2)申請⇒承認(情報作成⇒イベント⇒意思決定⇒情報蓄積)
(3)作業依頼⇒結果確認(イベント⇒情報取得)
・・・・・などなど
上記のようなパターンを組み合わせて、複雑な業務プロセスも表現できたらよいですね。ちなみに、書きながら思ったのですが、このようなパターン化は先日の記事で書いたmark-wadaさんの「業務コンポーネントのパターン」とも重なる部分があります。パターン化のアイデアをうまくすり合わせできたら良いなと思っています。
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