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April 2009

Thursday, April 23, 2009

レバレッジ・マネジメント

本田直之:「レバレッジ・マネジメント」へのリンク(Amazon.co.jp) 本田さんのレバレッジシリーズでは「DMWL(Doing more with less)」という、レバレッジを効かせて効果を得るための読書術、勉強法、人脈術などが紹介されてきました。(当記事の最後に、過去の感想へのリンクを載せておきます。)

本書も「DMWL」の考え方が根底にありますが、対象が経営者という点が特徴です。しかし、経営者ではなくても仕事の中で何らかのマネジメントやビジョン検討に関わっている人には、参考になる部分の大きい本だと思います。

著者の本田さん自身が企業の経営に携わっているという点も、本書の価値・説得度を高めています。「はじめに」でも書かれていますが、本書は小手先の経営手法を紹介した本ではなく、経営者が持つべき基本的な考え方(思考のOS)を紹介した本です。

本書の構成は以下のようになっています。

1.経営者のレバレッジ
2.戦略のレバレッジ
3.営業のレバレッジ
4.ブランドのレバレッジ
5.仕組み化のレバレッジ
6.組織のレバレッジ

この構成自体が、企業を動かしていく上で重要なポイントを表していると思います。本書では、まず「経営者」として必要な考え方・スキルを取り上げ、次に「戦略」を立てていく上で考慮すべきポイントが示されています。そして、「営業」をどのような方針で行うべきか、「ブランド」構築により会社経営のレバレッジをいかに高めていくかが取り上げられています。最後の方では、「仕組み」を作り上げることの重要性と「組織」をコントロールし成長させていく上での考え方が示されます。

本章は合計68の質問とその説明から構成されています。各質問は上記の6つの章にカテゴライズされています。この68の質問は、レバレッジ・マネジメントを実践できているかどうかのチェックリストとしても利用できます。

仕事が忙しくなってくると、どうしても目先の仕事に追われるようになってしまいがちです。その努力が正しい方向に向かっていればよいのですが、そもそも方向性が間違っていたら、仕事が大変になるばかりで効果は上がらないという自体にもなりかねません。

そこで、経営者の役割は、会社を正しい方向に進めるための意思決定であったり、社員が力を発揮できるための仕組み作りにあるともいえるのかもしれません。私は経営者ではないのですが、自分の力の及ぶ範囲で、できる限り仕組み化やレバレッジを利かせた仕事の進め方を意識していきたいと思います。


以下は、 過去のレバレッジシリーズの感想です。

レバレッジ勉強法
http://rich-life.air-nifty.com/blog/2008/03/post_a5fa.html

レバレッジ・シンキング
http://rich-life.air-nifty.com/blog/2008/06/post_f8af.html

レバレッジ人脈術
http://rich-life.air-nifty.com/blog/2008/05/post_ac89.html

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Saturday, April 18, 2009

バズサーチのタルト

先日の会社帰り、東京駅を通る機会があり、グランスタに寄ってみました。久しぶりにグランスタでおつまみやスイーツでも見てみようと思ったのです。しかし、週末はディズニーシーで結構お酒を飲んだので、おつまみはやめておこうと、スイーツを買って帰ることにしました。

バズサーチ 苺タルト

スイーツもいろいろなお店があるのですが、ケーキ系でぱっと目を引くのが「BUZZ SEARCH」だったりします。鮮やかなタルト系のケーキがショーウィンドウ一杯に並んでいる様子は、まさに駅ナカのスイーツ宝石箱といった感じで、ついつい足を止めてしまいます。

今回はフルーツタルトと苺タルトを買いました。値段はそれぞれ、525円と546円(税込)だったと思います。W苺タルトなどもボリュームがあって非常に美味しそうだったのですが、値段が700円以上するので、ちょっと躊躇してしまいました。

バズサーチ フルーツタルト

味の方ですが、フルーツも苺も非常にジューシーで美味しかったです。そして、カスタードとスポンジの組合せもほどよい甘さでとろっとして、なかなか満足感がありました。

バズサーチでは、以前「ストロベリー・シャンティ」(ロールケーキ)を買ったことがあります。普通に美味しかったのですが、お値段(1,050円)を考えると、また買うほどではないかなーと思っていました。しかし、今回タルトが美味しかったので、またタルト系を買ってみようと思います。次回はぜひ、W苺タルトも試してみたいです。

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Wednesday, April 15, 2009

アイデアパーソン入門

加藤昌治:「アイデアパーソン入門」へのリンク(Amazon.co.jp) 効果的なアイデアをバンバンとたくさん出せて、バリバリと実行できたら、きっと仕事もプライベートもより充実したものになるだろうなーと、気軽な気持ちで読んでみました。

「アイデア」とか「企画」というと、何か捉えどころがなく、特殊な人が持つ特殊な能力のような気がしてしまいます。しかし、この本を読んで思ったのは、「普通な努力を普通に継続することが、アイデアパーソンを作る」のではないかということです。

本書の前半では「アイデアとは何か、企画とは何か」ということを分かりやすく説明してくれています。なるほど、アイデアとか企画というのはそうやって作り出していくものなのか、ということがわかって参考になりました。例えば、以下のような内容です。

仕事とはリーグ戦
一発勝負ではなくトータルとしての勝率を高めること、一発狙いではなくコンスタントに打率を積み上げていくことが大事。

プロフェッショナルは練習の虫
アイデアのヒントは生活の中にある。日々の練習を積み重ねていくこと。

考えるとは、選ぶこと
大量の選択肢を出せるのがプロのアイデアパーソン。考えるとは大量の選択肢の中から選んでいくプロセスである。

アイデアと企画とは別物である
わがままな尖がった数多くの「アイデア」を、実行可能な思いやりのある計画に落とし込んでいくのが「企画」である。

既存の要素-アイデア-企画のピラミッド構造
いきなり落とし所を見つけるのではなく、収集した既存の要素から数多くのアイデアを作り出し、最終的に練られた企画へと落とし込んでいくという順序が大事。

一人きりで「考える」ことの怖さを知る
一人の人間が持っている情報や経験の幅には限界があり、アイデアに必要な要素に漏れが生じる可能性が大きい。やはりチームでの作業は重要。

自分の記憶を24時間循環風呂にする

本書の後半では、アイデアや体験の幅を増やしていくための考え方やノウハウが説明されています。しかし、私としては上記のようなアイデアパーソンとしての基本的な考え方を知ることができたのが、一番の収穫でした。

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Tuesday, April 14, 2009

ホテルオークラ東京ベイ 宿泊記

週末、ディズニーシーに行ってきました。前回行ってから1年以上経っていますが、たまには非日常的な夢の世界も良いものですね。ディズニーシーは食事をしたり遊んだりする単なるテーマパークとしても捉えられますが、それ以上の価値があるような気がしました。大人が童心に返って夢の世界を探索するための別世界と言ってもよいかもしれません。

ディズニーシーの夜景(クリックで拡大)

今回は日曜日に行ったのですが、春休みとゴールデンウィークの間の週末だったせいか、それほど混んでいなくてゆっくりできました。TDSは東京の我が家から電車で1時間以内で行けてしまいます。しかし、今回はベイサイドのホテルに宿泊してきました。私がホテル好きだというのもその理由の一つですが、夜遅くまで遊んだ後そのまま東京ディズニーリゾートに残って、ゆっくり夢の続きに浸りたいというのも理由の一つではあります。

夜のエントランス(クリックで拡大)

今回は「ホテルオークラ東京ベイ」に宿泊しました。部屋のタイプは「じゃらんnet」から申し込んだ朝食付きの「デラックスルーム」です。部屋からの眺望などはあまり考えず、内装の雰囲気が良さそうな「デラックスルーム」を予約していたのですが、結果として海の見える眺望の良い部屋に宿泊することができました。

寝室(クリックで拡大)

後でオークラのHPを見て気づいたのですが、オーシャンビューを確約したいのであれば「ジュニアスィート」の方がよいようです。今回は繁忙期ではなかったので、「デラックスルーム」の眺望の良い部屋にたまたま宿泊することができたようです。部屋からは中庭と海を眺めることができ、リゾート気分を満喫することができました。

窓からの眺望(クリックで拡大)

オークラさんの良いところは、どの部屋も44平米以上と広いことです。今回泊まった「デラックスルーム」も2人で泊まる分には十分広くて、ゆったりとすごせました。

窓際の様子(クリックで拡大)

すべての部屋に独立したシャワールームがついていて、バスローブが用意されている点もポイント高いです。

バスルーム(クリックで拡大)

チェックインした後で一階に下りて、中庭に出てみましたが、夜の中庭も幻想的でとても綺麗です。

夜の中庭(クリックで拡大)

朝食は3つのレストランから選べるようになっていましたが、フォンタナで朝食ブッフェを食べることにしました。和・洋・中と様々な選択肢から選べるようになっていて、美味しくいただきました。

朝食(クリックで拡大)

「ホテルオークラ東京ベイ」は東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルの中でも、落ち着いた雰囲気のホテルといった印象です。すべての部屋にバスローブが用意されているのも好印象ですし、今回は部屋から海を眺めることができ、リゾート気分に浸ることもできてとても満足でした。

ホテルの全景(クリックで拡大)

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Thursday, April 09, 2009

第2回 BPP研究会 所感

Bpm_soa_logo 少し遅くなってしまいましたが、4月7日(火)に開催された「第2回 BPP研究会」の感想です。

すでに他の参加者の方々(begiramaさん、悲喜子さん、mark-wadaさん・・・)も記事を書かれていますが(その他の方もすでに書いていたらすみません。コメントでURLを教えてください)、私も簡単な感想を書いておきます。

今回の議論の中で、以下の表に示す4つのキーワードが出てきました。この4つのキーワードの定義が明確になったので、私としてはすっきりして良かったなーと思います。

キーワード言葉の定義
アクティビティ ・SCORのプロセスレベルでいうところの「レベル4」
・「ユースケース実践ガイド」でいうところの「ユーザー目的レベル」
・「単位意思決定」が行われるレベル
 
単位意思決定 ・インプット情報をアウトプット情報に変換する、人の意思決定プロセス。
・「アクティビティ」とほぼ同義。
 
マクロワークフロー ・アクティビティをフローでつないでプロセスを構成するワークフロー。
・SCORのプロセスレベルでいうところの「レベル3」に該当。
・このレベルでは、戻し処理は原則としては扱わないこととする。
 
ミクロワークフロー ・アクティビティ自体を構成するワークフロー(一種のサブプロセス。申請~承認系のワークフローに相当)。
・SCORのプロセスレベルでいうところの「レベル4」に該当。
・このレベルでは、通常戻し処理が必要となる。
 

ただし、上記の定義に基づいたプロセスモデリングが成立するのは、「企業の定型的な業務を前提とした場合である」との結論で、研究会は終了したと思っています。そこで、「企業にとって競争優位をもたらすのは定型プロセスなのか、非定型プロセス(プロジェクト型)なのか」という命題は悲喜子さんのブログでも取り上げられています。

この研究会では、定型的なプロセスを前提として当面の議論を進めていくのかなと思っていました。しかし、実は違うことになるようです。

帰り際にmark-wadaさんに聞いたお話やブログ記事からは、次回のテーマとして非定型プロセスも議題にあげることが伺えます。企業に強みをもたらすのは、定型的なルーチンワークではなく、コラボレーション型のプロセスではないかとの思いが背景にありそうです。このあたりをどのようにモデル化していくのかは、とても面白いテーマだと思います。

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Tuesday, April 07, 2009

業務の構造化

Bpm_soa_logo_5 第2回「ビジネスプロセスパターン研究」の開催日程がせまってきました。しかし、第2回のテーマである「業務の構造化」に関する記事をこれまで書いていませんでした。そこで、まずは現時点での見解を書いておこうと思います。

正直、業務の構造化についてはすごいアイデアがあるわけではなく、まだメモレベルです。しかし、自分の考えを整理する上でもいったんブログに書いておこうと思います。

まず、業務の構造化を考える場合の軸としてすぐに思いつくのが、業種や業務で分ける(パターン化する)という方法です。

1.業種でパターン化する(小売、製造、金融・・・など)
2.業務でパターン化する(営業、会計、人事・・・など)

上記の軸を組み合わせて、業種と業務のマトリクス・・・なども作れそうですが、考えてみるとこの区分ではかなり粒度が粗いですね。そこで、もっと業務とかプロセスに落とし込んだモデルが必要になりそうです。業種や業務に依存しない汎用的な業務のモデルとして、以前のmark-wadaさんの記事では「コアプロセスチェーン」という例を挙げていました。

今回、私はどのような軸で業務を構造化しようかと思ったのですが、「情報(人、物、金を含む)の流れ」に基づいてパターン化できないものかと考えました。この軸で分けた場合、以下のようなパターンが存在すると思います。下記パターンのカッコ内の記述は、システム的な動きを意図しています。

(1)受付⇒調査⇒回答(イベント⇒情報作成⇒情報提示)
(2)申請⇒承認(情報作成⇒イベント⇒意思決定⇒情報蓄積)
(3)作業依頼⇒結果確認(イベント⇒情報取得)
・・・・・などなど

上記のようなパターンを組み合わせて、複雑な業務プロセスも表現できたらよいですね。ちなみに、書きながら思ったのですが、このようなパターン化は先日の記事で書いたmark-wadaさんの「業務コンポーネントのパターン」とも重なる部分があります。パターン化のアイデアをうまくすり合わせできたら良いなと思っています。

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Saturday, April 04, 2009

隅田公園のお花見レポート(2009年)

隅田公園の桜(クリックで拡大)

昨年は3月29日の時点ですでに満開でしたが、今年は開花が遅いようで、東京の桜は3月28日時点でまだ5分咲きでした。

ということで、今回は4月4日に隅田公園に行ってきました。桜はほぼ満開で気温も比較的高く、まさにお花見日和でした。

隅田公園の桜(クリックで拡大)

桜の見事さでは上野公園の方に軍配が上がると思いますが、上野公園は何といっても人が多いですし、桜が咲いている場所や座れる場所がある程度限定されてしまいます。

一方、隅田公園も人は多いのですが、川に沿ってずっと桜並木が続いているため、混雑がかなり分散されます。そのため、場所によっては、まだ座れる場所が残っていたりします。場所取りをせずに少人数で行って、ちょこっとお花見をするだけでしたら、隅田公園の方が場所の確保が容易な点が良いですね。

隅田公園の桜(クリックで拡大)

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上野公園のお花見レポート(2009年)その2

先週はまだ5分咲きでしたが、本日(4月4日)再び上野公園に行ってきました。今回は満開の桜を見ることができました。

上野公園は何といっても人が多いですが、公園内の桜は見事でやはり圧巻ですね。

上野公園の桜

今回は不忍池(しのばずの池)の方にも行ってみました。弁天堂のあたりは、出店や人が多くて初詣やお祭りの境内を彷彿とさせます。池の周囲もやはり人が多いのですが、公園内とはまた違った雰囲気でゆっくり桜を楽しめました。白鳥のボートがたくさん浮かんでいる様子ものどかで良いですね。

不忍池の桜

不忍池の桜

上野公園の桜を見た後は、昨年と同じく40分ほど歩いて隅田公園に向かいました。場所取りをせずに行って、ゆっくりとお弁当を食べる場所を確保するには、やはり上野公園よりも隅田公園の方が都合が良いのです。

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Thursday, April 02, 2009

ボトムアップのSOA

日経SYSTEMS2009年4月号 日経SYSTEMS 2009年4月号に「事例に見るボトムアップのSOA」という記事が特集されていました。

この記事では5つのSOA事例が紹介されています。この5つの事例に共通するのは、全体最適を目指してトップダウンでSOAを導入したわけではないという点です。
 システム要件や実装の観点から、望ましいアーキテクチャ設計を追及していった結果、最終的にSOAに行き着いたというのが特徴です。

BPMの目的が業務プロセスの可視化と改善にあるように、SOAの目的はサービスの可視化と連携・拡張にあるとも言えそうです。実際、この記事で取り上げられている5つの事例は、どれもシステム連携と拡張性を追求した結果、SOAの採用に至っています。使用したツールやSOA基盤は様々ですが、ボトムアップのSOAを実践した結果、それなりの効果をあげているようです。

このことは、ユーザ企業にとっては良いニュースだと思います。なぜなら、全社的に多くの予算をかけなくても、現場主導でボトムアップ的にSOAのメリットを享受できる可能性があるためです。一方で、製品・ツールベンダーにとっては良い点と悪い点の両方がありそうです。

良い点は、ユーザ企業にとってSOA導入の敷居が低くなれば、SOA関連製品の導入が加速することが考えられるという点です。それに付随したSOA導入コンサルティングの需要が増える可能性もあります。
 悪い点は、大規模なSOA導入事例が少なくなり、小規模なボトムアップのSOA導入が増えることで、ツールのライセンス収入があまり見込めなくなるという点です。

この「ボトムアップのSOA」という観点は、BPMにも適用することができそうです。「ボトムアップのBPM」という切り口で、BPMツール導入のメリットをうまくアピールできないものかどうか、一度検討してみたいと思います。

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