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Thursday, February 12, 2009

儲かる会社はこうして作れ!

木下晃伸:「儲かる会社はこうして作れ!」 へのリンク 儲けることは、なかなか難しいものだなと思います。本書では、松下幸之助さんの「製品に適正な利益を加味して販売し、代金をきちんと回収する」というような言葉が紹介されています。確かに当然な内容ではあるのですが、その当たり前なことを当たり前に実行することがやはり難しいと思うのです。

私が働いているIT業界では、製品(システム)やサービスを買っていただき、その開発費用や作業工数を想定以内に抑えることによって儲かることになります。しかし、製品を買っていただくということ自体がまずは難しいです。製品を買っていただくためには、投資に見合うだけの付加価値を提供する必要があります。しかし、この「付加価値」をいかに作り出すのかが、とても頭を使うところだと思います。

そこで「何か儲ける良いヒントが得られれば・・・」と思って、本書を読んでみたわけですが、もちろん手っ取り早く儲かる処方箋が載っているわけではありませんでした。しかし、いろいろな会社の事例が載っているので、儲かる会社になるためにどのような点を意識していけば良いのかを考える上で参考にはなりました。

著者は金融機関でファンドマネージャーやアナリストをしていた方です。著者が様々な企業を取材した経験から得た「儲かっている会社に共通する4つのポイント」が紹介されています。この4つのポイントとは、以下になります。

1.よき伝統がある
2.優れたビジネスモデルをもっている
3.人材の力をうまく引き出している
4.M&A(合併・買収)が巧みである

それぞれのポイント毎に、良い会社や悪い会社の事例が解説されています。それほど目新しい内容ではないですが、よくまとまっていて、さらっと読めてしまうのが良いと思います。本書で事例として取り上げられている企業は、例えば以下のような会社です。

1.伝統
 ソニー、任天堂、アサヒビール、ソフトバンク・・・
2.ビジネスモデル
 花王、ユニリーバ、トヨタ、信越化学工業、オリックス・・・
3.人材
 グッドウィル、NOVA、リクルート、ベネッセ・・・
4.M&A
 日本電産、コニカミノルタ、楽天・・・

こういう時代ですので、常に儲かる仕組みを意識して考えていきたいと思います。儲かる会社=付加価値の高い会社=お客様・社会をハッピーにする会社とも言えるかと思いますので。

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