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January 2009

Sunday, January 25, 2009

頭の回転が50倍速くなる脳の作り方

苫米地英人:「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」へのリンク 苫米地さんの本は初めて読みましたが、なかなか面白い本でした。

英語などの語学力を身につけたい場合や、新しい分野の勉強をする場合、最速で知識を吸収して活用できるようになるためには、「新しい脳」をつくる必要があると説いています。そしてこの「新しい脳」は「抽象度を上げる」ことで開発できるようです。

「抽象度を上げる」というのは、「部分ではなく全体を見る」ことや「本質をつかむ」ことを含んでいるのだと私は理解しました。
 抽象度を上げて脳の力をフル活用するためには、いわゆる丸暗記という方法がまったく役にたたないことにも言及されています。また、リラックスが重要であること、脳の並列処理には集中が必要であることも説明されています。

この本は文字数が少ないのですぐに読めてしまいます。しかし、「抽象度を上げる」という概念が独特なので、一度読んだだけでは、著者の意図するところをすべては読み取れない気がします。このため、もう1回ぐらいは読み返した方が良さそうだと思いました。

本書の後半で『夢をかなえる「新しい脳」のつくり方』として、過去、未来、パラレルワールド、抽象度を利用したイメージ化の方法が紹介されています。面白そうなので、私もこのメソッドを試してみたいです。その前に、先日読んだ「富豪塾」を参考にして、未来の目標を具体化しておいた方がよさそうです。
 「時間は未来から過去に流れている」という言葉がでてくるのですが、とてもパラドキシカルな表現でびっくりしました。しかし、この章を読んだ後だと、すんなり納得できてしまうのが不思議です。

最後の「あとがき」も非常に興味深い内容でした。認知科学、量子力学(不確定性原理)、ゲーデルの不完全性定理・・・などの話題がでてきて、知的好奇心がくすぐられます。「自由とは何か」というテーマが、不確定性原理と絡めた視点で語られていているのも面白いです。
 そして、仏教でいうところの「空」と「無明」について、著者ならではの解釈も出てきます。このように「空」を不完全性定理と絡めた解釈はなかなかないと思うので、新鮮で楽しめました。

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Wednesday, January 21, 2009

竹隆庵岡埜のこごめ大福

写真:「こごめ大福」と「とらが焼き」 これまで、贈答用に何回か竹隆庵岡埜の和菓子を購入したことがあります。しかし、私自身はまだ一度もこのお店の和菓子を食べたことがなかったのです。そこで、先日ついに自分用に購入してみました。

竹隆庵岡埜さんは「こごめ大福(こゞめ大福)」が有名です。こごめ大福は、消費期限が1日ということもあり、その日に作った分しか販売していないようです。このため、午後の遅い時間に行くと、すでに売り切れていて購入できない日もあります。

今回は、首尾よく購入することができましたので、写真と感想を載せておきます。

写真:「こごめ大福」と「とらが焼き」

まず、こごめ大福ですが、餡子がぎっしり詰まっていて、上品な甘さで美味しかったです。ただし、お餅の部分はかなり塩味が効いています。甘い餡子との対比が際立っているのですが、甘党の私にとっては、塩気がもう少し控えめな方が嬉しいです・・・。価格は1個210円と、なかなかのお値段ですね。

写真:「こごめ大福」の中身

今回は「とらが焼き」も買ってみました。「金柑入り」と「栗入り」の2種類あります。皮がモチモチで、餡子が甘くて非常に美味しかったです。「金柑入り」(下の写真)の方が白餡で、「栗入り」の方が黒餡ですが、どちらもクセがなくて美味しいです。価格は189円です。

写真:「とらが焼き(金柑入り)」の中身

私はまだ「こごめ大福」と「とらが焼き」の2種類しか食べていないのですが、餡子の味が素朴で、ほどよい甘さなのが気に入りました。またリピートしたいと思います。

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Sunday, January 18, 2009

成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内

水野俊哉:『成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内』へのリンク 半年ほど前に、前作(成功本50冊「勝ち抜け」案内)をすでに読んでいたので、正直それほど期待はしていませんでした。
きっと、書評の数が増えただけで、前作の二番煎じにすぎないのではないかと・・・。しかし、本書を読んで本当に良かったです。というか、本書に出会えたことに感謝しています。

書評は前回と同じ形式で、比較的新しい本がとりあげられています。そして、より実践的な書籍やスピリチュアル系の書籍も多く取り上げられているのが特徴です。しかし、私が本書を読んで良かった!と思ったのは、書評の部分ではなく、巻頭、巻末のPart1とPart3です。

まず、Part1では「成功法則ベスト10<応用編>」として、著者の考える成功法則ベスト10が解説されています。今回の<応用編>を読んで、私はガツンとやられた気がしたのです。前作でも「10の成功法則」が解説されていました。そして、私はその内容を十分理解していると思っていたのですが、実はわかったようでいて全然実践できていなかったことに気づいて、愕然としたのです。

特に自分がわかったようでいて、全然実践できていなかったな・・・と思ったのが、第9位の『「未来日記」と「成功日記」を書く』と第6位の「ツキを味方にする」です。私は、これを読んで早速今年用の日記帳を買ってきました。そして、年初より日記を書き始めています。そして、本書でも紹介されていた佐藤富雄さんの「富豪塾」を読んだりして、夢や理想を文章に書いてみることの重要性をあらためて感じています。

また、「ツキを味方にする」についてですが、最近の私は周りの人たちに感謝することを忘れていたということに気づかされました。正直、最近の私は何か違和感というか、波に乗れていない感覚を持っていたのです。本書を読んだことによって、その理由が、妻とか会社とか、いろいろな物事に感謝するのではなく、不満の気持ちの方が大きくなってしまっていたためだったことに気づいたのです。さらには、自分の力でがんばりすぎるのではなく、潜在意識とかもっと大きな力の存在を認めることも大事だということにも気づかされました。

Part3では、著者の「水野俊哉」さん自身の成功ノートや未来日記が紹介されていて、単純に読み物としても面白いのですが、自分が成功法則を活用していく上での参考になりました。

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Tuesday, January 13, 2009

ビジネスプロセスモデリング2つの視点

BPMのロゴ 1.「ビジネスプロセスモデリング」の定義

BPMを推進する際は、以下の3つの領域を考慮しながら、企業にとって最適なモデル(*1)を構築する必要があると考えています。

(1)企業戦略の領域
(2)業務の領域
(3)ITの領域

*1:ここでいうモデルとは、いわゆる「業務フロー」だけではなく、戦略マトリクス、ビジネスモデル、組織関連図、サプライチェーン、システム構成図などのモデルも含みます。

今回取り上げる「ビジネスプロセスモデリング」とは、上記2の領域で扱う「ビジネスプロセスモデル(業務フロー)を作成する」ことを意味しています。

2.背景

私はこれまで、会社の仕事で(片手間ではありますが・・・)BPMツールの使い方を検討・試行してきました。BPMツールを使用したモデリングの流れは以下のようになります。

(1)現行の業務をモデル化する
(2)BPMNの記法に沿った形で、業務モデルを詳細化する
(3)Webサービスや画面との連携を定義してBPELに落とし込む

確かにこれで、システムとしては動きます。しかし、実際にBPMプロジェクトを推進するにあたっては、以下の疑問が発生します。

そもそも「ビジネスプロセスモデル」はどのような粒度で記述すべきなのか。

最終的にシステムとして実装して動かすためには、画面やWebサービスと紐づくレベルまで詳細化する必要があります。また、KPIに基づいて指標の測定・管理が可能な単位である必要もあると思います。しかし、BPMNやBPELのことは考えず、現行の業務、もしくはあるべき業務の形をモデル化しようという場合、どのような粒度で業務を切り出せばよいのでしょうか?

3.ビジネスプロセスモデルに関する2つの視点

このような粒度の問題はITの世界ではよく語られるところです。コンポーネントベース開発であれば、コンポーネントの粒度が問題となりますし、SOAであればサービスの粒度が問題となります。そこで、BPMにおいて業務プロセスの粒度をどう考えるべきか、というのが今回の疑問点です。とりあえず思いつくのが、以下の2つの視点によって、粒度を変えるという方法です。

(1)経営者・マネージャの視点
 全社の業務の流れ、業務間の情報の流れがわかるレベル

(2)現場の視点
 作業手順のレベル

今回の記事は、単なるアイデアメモにすぎませんが、これから仕事を進める中で、効果的なビジネスプロセスモデリングの手法をさらに検討していきたいと思います。

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Tuesday, January 06, 2009

フランス旅行(パリ編)

写真:エッフェル塔 7泊9日のツアーもいよいよ最終日です。前日はセーヌ川のナイトクルーズ(過去記事参照)に出かけましたが、今日は朝からパリ市内を観光します。

まずはエッフェル塔で写真を撮ってから、ルーブル美術館に向かいました。

ルーブル美術館では、定番のミロのビーナスやモナリザを見学しました。

ダヴィンチコードで有名なピラミッドもあります。

写真:ルーブル美術館のピラミッド 写真:ルーブル美術館の中の様子

お昼はレストランでエスカルゴを食べて、午後からは自由時間となりました。

写真:凱旋門を見上げた様子
凱旋門を見上げた様子

写真:凱旋門の上から大通りを見渡します
凱旋門の上から大通りを見渡します

自由時間は、アンバリッド(ナポレオンの棺があります)と凱旋門を見学した後、シャンゼリゼ通りでショッピングをして、地下鉄でホテルに向かいました。

写真:夜の凱旋門
夜の凱旋門も綺麗です

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Sunday, January 04, 2009

でっかく考えて、でっかく儲けろ

ドナルド・トランプ&ビル・ザンカー:「大富豪トランプのでっかく考えて、でっかく儲けろ」へのリンク タイトルを見て、敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、必ずしも「儲ける」ことばかりを取り上げた本ではないです。原書のタイトルは「Think Big and Kick Ass」なので、「でっかく考えて、とことんやれ」の方が本書の意図に近いです。

とはいえ、超やり手の不動産王 ドナルド・トランプ氏の本だけに、「借りは10倍にして返せ」など、ちょっと言いすぎではないか??という項目もあります。しかし、全体的には元気をもらえる内容でした。全編を通して、「大きく考えろ!目標に向かって、情熱を持ち続けろ!決してあきらめず、完膚なきまでにとことんやれ!」というメッセージに満ちています。

先日読んだ「戦わない経営」が母性的なビジネス論だとすると、本書はまさに父性的要素に満ちています。先日の日記でも書いたように、これからの時代は「戦わない経営」が主流になっていくと個人的には考えています。しかし、父性的な厳しさが必要な局面というのも、やはりあると思いますので、たまにはこのような本を読んで喝をいれてもらうのもよいものですね。

本書は、「いけいけどんどん」に偏りすぎているきらいはありますが、結局のところバランスの問題で、母性的な側面と父性的な側面の両方が必要なのだと思います。トランプ氏はかなりの自信家ですが、かつて破産の瀬戸際まで追い詰められて、復活した過去をもつためか、以下のように慢心を戒めているのも良い点です。

 わたしは正直かつ誠実な人物を雇うようにしている。わたしは誠実さに重きを置く。わたしは腹蔵のない人物を、正直で素朴な人物を好み、自分の能力や値打ちを過大評価する人物を避ける。自信を持つのは良いことだが、うぬぼれはそのかぎりではない。
 わたしは慢心していないし、慢心した人間とは無縁でいたい。慢心した人間に迎合する暇などない。あなたが心して探すべきなのは、勤勉で、誠実で、学習意欲が高く、挑戦を歓迎する人物だ。


以下は個人的なメモです。

「努力すればするほど、わたしの運は上向くんだ」(p.131)

幸運はそう何度もめぐってくるものではない。だから、めぐってきたときには、どれほどきつくても努力を惜しまず、幸運を一〇〇パーセント利用する必要がある。運が味方してくれているあいだは、遠慮や躊躇などいらない。あなたは人生最大の成功をめざして行動を起こすのだ。"でっかく考えろ"とは、まさにこのときのための言葉である。(p.138)

でっかく考える人々は、目前の状況からポジティブな結論を導き出す。あなたも状況からポジティブな結論を導き出す習慣をつけなければならない。一日の始まりには、こう自分に言い聞かせよう。
「今日はすばらしい日だ。わたしは世界で最も偉大な国に住んでいる。わたしにはすばらしい仕事がある。生きることはすばらしい。今日も成功のチャンスに数多くめぐり会えるはずだ」(p.300)

でっかい難題にぶつかったときは、物事が現在どうなっているかではなく、物事が将来どうなりうるかに焦点を当てるといい。(p.319)

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