「心の翼」の見つけ方
読後感のさわやかな本でした。内容自体は、自己啓発書や東洋哲学系の本にすでに書かれていることだとは思います。しかし、様々な「思い込み」が知らないうちに私たちの幸せや可能性を制限していることにあらためて気づかせてくれます。
本書の特徴は、心理学者や宗教家やセラピストではなく、現役の事業家が心の問題を語っているところにあると思います。著者も若い頃はいろいろと悩むこともあったようですが、その中で周りの人々を幸せにする経営のあり方を発見していったようです。本書では、私たちの「思い込み」を捨てるための8つの習慣が語られています。
- 「自分にはできない」という思い込みを捨てる
- 「失敗しちゃいけない」という思い込みを捨てる
- 「仕事は嫌なこと」という思い込みを捨てる
- 「運はコントロールできない」という思い込みを捨てる
- 「お金は汚いもの」という思い込みを捨てる
- 「自分らしさは悪いこと」という思い込みを捨てる
- 「成功しないと幸せになれない」という思い込みを捨てる
- 「自分は一人で生きている」という思い込みを捨てる
文体や書いてある内容がとてもわかりやすく読みやすいので、一気に読めてしまいます。最後の章で語られているように、人間の成長と成功の度合いを測る尺度は、「どれだけ感謝の心を持ち続けられるか」と、「どれだけ周囲の出来事を自分の責任として捉えられるか」というところにあるのかもしれません。
私たちをしばる思い込みというのは、子供時代に形成されることが多いと思います。本書の考え方に子供のうちから出会うことができたら、より前向きなより自分らしい人生を作り出していく手助けになるのではないでしょうか。
私も自分の心と時々対話して、不要な思い込みを取り去っていくようにしたいものです。そして、子供たちの世代の見本となるような生き方をしていきたいものだと思います。
お気に入り度:★★★★
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