ガラクタ捨てれば自分が見える
イギリスの風水師の方が書いた本です。風水とはいっても、「この方角にこの色のインテリアを置いた方が良い」という話はでてきません。内容は、「ガラクタを捨てること。部屋の中を整理すること。」に特化しています。
「ガラクタ」とは「ゴミ」だけを意味するのではなく、「今はもう使わなかったり、気に入らないのになかなか捨てられないもの」や「いつか整理しようと思ってそのままになっているもの」などが含まれます。このような「ガラクタ」は、無意識のうちに私たちのエネルギーレベルを下げて、新たな活動のエネルギーを奪ってしまうそうです。
Amazonの書評でも様々な人が書いていますが、この本を読むと「部屋を片付けなければ!」という気持ちにさせられます。そして、駆り立てられるように部屋の整理を始めると、実際に心がすっきりとしたり、運気がよくなったりと、効果を目に見えて実感できるのが特徴だと思います。
とはいえ、実際に部屋を片付け始めるのには、人によって最適なタイミングというのがあるのかもしれません。私がこの本を買ったのは2年ほど前です。その当時は、この本の始めの辺りを読んで、「部屋を片付けなければ!」と思ったのですが、なぜかあまり片付けが進まず、本も読みかけのままになっていました。
最近、この本が再び目に留まり、最後まで読んでみたのですが、今回は「絶対、部屋を片付けるのだ!」という強い意志が沸いてきて、毎日少しずつ片付けを進めています。引越し以来そのままになっていたダンボール箱の中身や、散らかっていたリビングを片付け始めると、確かに心がすっきりしてきます。そして、部屋が片付いてくると、なぜか新しい目標への意欲が沸いてきたりするのが不思議です。私は片付けを始めてから、来年の目標がすでに3つほど出てきました。
部屋や押入れに溜まっているものを整理することには、風水的なスピリチュアルな意味もあるのかもしれませんが、やはりなんといっても、いらないものを整理することで、自分の中の気持ちや優先順位が整理されることが大きいと思います。いらないものを選り分けて処分することで、今の自分にとって本当に必要なものは何かということが見えてくるのです。そして、要らないものが無くなったその新しい隙間に、未来へのエネルギーが流れ込んでくるのだと思います。
自己啓発系の書籍は、読んでも実践しなければ意味がないとよく言われますが、この本はまさに実践がすべてだといえます。そして、実践すれば確実になんらかの形で効果が現れます。(少なくとも、部屋が綺麗になって、気持ちよくすごせます。)
新しい習慣を身につけようと思うと、往々にして三日坊主で終わってしまったりすることがあるかと思います。しかし、余分なものを溜め込まず、身の回りの環境を整理するという習慣はこれからも継続して実践していきたいです。
なんといっても、この本を読んであらためて学んだことは、「環境はその人の心の状態を表す」ということですので。
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