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Wednesday, September 17, 2008

Modeling Forum 2008 所感(1日目)

Modeling_forum 今日の午後、アレア品川で行われた「Modeling Forum 2008」に行ってきました。BPM・SOA関連のセッションを主に聴講しましたが、他社の製品や事例を見ることができてなかなか参考になりました。いくつかのセッションについて、感想を以下に書いておきます。

コンポーネントベースモデリングによるSOAの実現

日立製作所で基盤ミドルウェアの開発部署に所属している方がプレゼンテーターでした。

業務を「サービス」として捉え、サービスの内部を「コンポーネント」として実装する方法を紹介していました。このやり方は、最近のオブジェクト指向やコンポーネント開発に慣れた人には確かにしっくりくるように思います。
また、ツールを使った開発方法論としては、上流工程の「モデリングツール」と下流工程の「設計ツール」を分けていて、その間のマッピングを行っているようです。

 要件定義・基本設計フェーズ
  ビジネスプロセス設計(ビジネスプロセスモデリング)

  ↓ UMLのステレオタイプとして記述した定義をエクスポート

 詳細設計・実装フェーズ
  サービス設計(コンポーネントベースモデリング)

私も現在の仕事でBPMツールを扱っていますが、上流工程で作成した業務モデルを実行可能なモデル(BPEL)に落とし込む方法が、あまり明確ではありませんでした。このセッションを受講して、上流のモデルを下流の実装に変換する際のヒントが得られたので良かったです。私が業務で使っているBPMツールでは、BPMNからBPELへのマッピングを同一ツール上で行うことも可能なので、このあたりのメリットを今後アピールしていきたいと思います。

サービスのモデリングにおける設計検証

NECでツールの研究・開発を行っている部署の方のセッションです。
UMLモデルを検証し、モデル定義に問題がないかどうかをチェックするツールの説明でした。確かにビジネスプロセスが複雑になってくると、定義したプロセスに問題(業務ロジックの誤り、セキュリティ上の問題など)がないことの検証が重要になるかもしれませんね。

NECさんが提供しているツール「SystemDirector Application Modeler」では、UMLモデルの検証が可能だそうです。現時点では手動でUMLモデル(状態遷移図)を定義し、制約を付加しなければいけないようなので、ちょっと面倒かもしれません。今後、BPMNからUMLモデルへの変換が自動的に行われて、検証結果が得られるならば便利そうですね。まだ研究段階のツールだとは思いますが、将来に向けてこのような技術に着目しておいてもよいかもしれません。

人の判断と業務システムの統合により、変化への迅速な対応を実現するBPMソリューション

富士通のSOAに対する取り組みを紹介したセッションでした。プレゼンテーターはソフトウェア事業本部の担当部長の方です。

最近は従来のサーバ更改やインフラ整備に加えて、業務統合や全体最適に関する商談が増えているそうです。セッションでは、SOA適用に向けた4つの導入パターンを紹介していて、この分類はSOAのメリットをアピールする上でなかなかわかりやすくてよいなと思いました。

・段階的なシステム再編
→ESBによって既存システムを連携し複雑な関連を可視化。
 このようなことはBPMツールでも可能ですが、ESBのメリットはやはりアダプタやデータ変換の仕組みを標準で持っていることかもしれません。

・ユーザ利便性の向上
→シングルサインオン、ポータル、Ajaxによる操作性の向上など。

・業務データのスピード活用
→高速なデータ処理技術。
 なるほど、このような切り口もあるのですね。

・業務プロセスの改善
→今日のメインテーマです。

BPMソリューションとして、「Interstage Business Process Manager」というEclipseベースのBPMNモデリングツールを紹介していました。この「Interstage Business Process Manager」は、フローを縦書きにできるのがよいですね。私が扱っているBPMツールでは、フローは横書きにしか対応していません。。。
また、合議処理やタイマー監視によるメール送信・エスカレーション機能も備えていて、ワークフローを意識している印象です。シミュレーション、監視、分析機能も標準提供しており、なかなか便利そうでした。最後にカタログ製作会社の事例が紹介されましたが、このようにプロセスのインスタンスが並列していくつも実行されるような業務では、確かに監視・分析機能は必須かもしれないですね。

スライドに、「BPMによるシステム進化とは『人の作業』と『システム連携』を分離すること」というような表現がありました。このような分離は、最近私もBPMツールを使う上で感じていたことです。明確に言葉にしていただいたおかげで、もやもやしていた部分がクリアになると同時に、頭を整理する上でとても参考になりました。

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