コンサルタントの「質問力」
サブタイトル(「できる人」の隠れたマインド&スキル)にもある通り、コンサルタントが業務で活用している暗黙的スキルが紹介されています。
このようなスキルは、本来OJTなど長年の仕事を通して身に付けるしかないと思います。そのエッセンスを数時間で吸収できるわけですから、やっぱり本って素晴らしいですね。(本当に自分のものとして活用するためには、やはり努力と実践が必要ですが。)
私たちの仕事はコミュニケーションによって成り立っている部分が大きいです。効果的な質問をすることにより、仕事のアウトプットが大きく変わってくるのは確かだと思います。
この本は4つの章から構成されています。まず第1章では、「質問力」のある人が身に付けている6つの特性が紹介されています。そして、第2章以降からは、「質問力」を支える3つのスキル(仮説力、本質力、シナリオ力)について、説明されていきます。それぞれのスキルは、仮説思考、抽象化、フレームワークなどの考え方がベースにあります。そういった意味では、目新しいものではないです。しかし、そのようなツールを質問の背景に取り入れることで、顧客の信頼を得ていくための具体的な活用方法を学ぶことができます。
私が現在担当している技術コンサルティングの仕事では、技術的なやり取りが多いので、「質問力」を意識しなくても仕事が成り立ってしまうところも正直あります。しかし、技術をビジネスに活かしていくためのディスカッションでは、本書の知識を活かせそうな場面がいくつか思い当たりました。「シナリオ力」をベースにお客様とビジョンを共有していくことで、お互いの認識がより深まって、新しいビジネスにつなげることもできそうです。
この本は年に何回か読み返して、その都度自分が内容を実践できているかをチェックするようにしたいです。
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