勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力
本書では、「ビジネス思考力」を構成する7つの要素が解説されています。「ビジネス思考力」の定義ですが、「はじめに」で以下のように述べられています。
「ビジネスを遂行するうえで、日常的に役に立つ、他の人より一歩先を行くために必要な基礎的なものの考え方」
この本では、「ビジネス思考力」の構成要素を7つの「フレームワーク力」に分類し、それぞれの内容を一章ずつ説明しています。「フレームワーク力」は、以下の7つに分類されます。
- 論理思考力(分析)
- 水平思考力(分析)
- 視覚化力(統合)
- 数字力(統合)
- 言語力(統合)
- 知的体力(評価)
- 偶然力(評価)
上記の7つの力は、さらにブルーム博士の「思考の六段階モデル」にあてはめられ、知のピラミッドを形成します。そして、知識→理解→応用→分析→統合→評価の6つのプロセスを回すことで、ビジネス思考力を高めていくのが狙いです。
この本の良いところは、ビジネス思考力の構成要素を明らかにし、知の体系を示してくれるところです。この「7つの力」を手がかりとして、自分に足りないスキルやさらに伸ばすべきスキルを検討することができます。一つめから五つめの力に関しては、知的生産活動を支える基礎的なスキルといった感じで、ビジネス書を読んでいる方にはおなじみの内容かもしれません。
個人的には、六つめの力「知的体力」と七つめの力「偶然力」が興味深かったです。知的体力の章で述べられている「食べ物と知力の関係」にはちょっと反省させられました。知的生産性を上げるため、お酒はできるだけ控え目にしようかな・・・と思います。
また、「偶然」の出会いを作るのも日ごろの心がけが重要ということで、偶然力の章に出てくる「三つの基本テクニック」と「四つの実践方法」は、日ごろから意識していきたいです。
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