« 細谷功さん 講演会 | Main | タントマリー シュー・ア・ラ・クレーム »

Thursday, April 03, 2008

富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか

高岡壮一郎:「富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか」へのリンク 何といってもまず、表紙(正確には、帯です)がゴージャスなところが良いですね。ゴージャスというか、写真のセンスが良いなーと思います。章の区切りにもいくつか写真が挿入されていますが、リッチな気分に浸れる写真が多くて楽しい本でした。

それにしても、YUCASEE(ゆかし)っていったい何なのか??というところですが、「純金融資産1億円以上を有する富裕層」のみが入会を許可される会員制プライベートクラブのことだそうです。この本は、その「ゆかし」を運営している方が書いています。しかし、プライベートクラブの単なる宣伝本ではありませんでした。普段はなかなか垣間見ることのできない「富裕層」の実態や生の声を紹介した本として、非常に価値のある本だと思います。「ゆかし」会員の属性データも紹介されていて、「やっぱり会員は、東京と神奈川の人が多いなー」とか「30代の人も結構多いんだなー」といった発見もあります。

これまで、画一的なマーケティングを行ってきた企業も、最近になって富裕層を対象としたマーケティングに力を入れているようです。しかし、富裕層となった方たちは、自由に使えるお金は十分にあるのだが、そのお金を何に使えばよいのか、いかに活用すればよいのかという悩みも抱えています。特に日本では、これまで富裕層をターゲットとしたサービスが発達していなかったという背景があります。そこで、そのような富裕層の方々の情報交換の場として、「ゆかし」が誕生したということです。

この本では、富裕層を大きく「相続リッチ」と「インテリッチ」の2つに分類しています。インテリッチとは「自分の能力と努力によって財産を成した結果、富裕層になった人」と定義されています。この本のメインは、この「インテリッチ」です。「インテリッチ」は、さらに以下の4つに分類されています。

・ベンチャー関係者
・専門家
・個人投資家
・オーナー企業家

富裕層となった方々の職業や経歴は様々ですが、共通しているのは、既存の枠にとらわれない自由な発想を持ち、時代のトレンドを見極めて、自分の強みを最大限に生かしたということです。
本の途中で急に「ドラゴン桜」の話題がでてきてびっくりしましたが、全体を通して「誰でも目的意識を掲げ、努力を継続することで富裕層となりうる可能性がある」という信念に貫かれています。この本は、決して格差社会を是認するものではないです。しかし、人々の創意工夫が許容され、オリジナリティを生かして、自由な生き方を選択することができる、そのような環境を維持することが国や社会の発展には必要なのだというメッセージを発信しています。そのような意味では、シリコンバレー的な楽観主義、自由・イノベーション礼賛主義に近いものを感じました。

|

« 細谷功さん 講演会 | Main | タントマリー シュー・ア・ラ・クレーム »

豊かな生活」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか:

« 細谷功さん 講演会 | Main | タントマリー シュー・ア・ラ・クレーム »